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普段は連休など無縁の生活をしていますが時間が取れたので世間様並みにお出かけ。
渋滞の真っただ中に入ってしまい苦行の末高崎に到着、いつもの2倍かかりました。目的はアントニオ・レーモンド設計の旧井上邸を見ること。隣の前橋ではエアロハウスの現場がありましたし会長の別荘を設計させていただいた渋沢テクノ建設の本社もあるのでおなじみの所なのですが何か建物を見学しようとすると時間がないのですね、いつも。

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壁はラワンベニヤ、柱梁は細い杉の丸太です。ベースになったのは麻布にあったレーモンドの事務所兼自宅。戦後間もないころでしたのでそのような建築資材しかなかったとのこと。杉の丸太は今でも解体現場でたまに見ますが僕が子供のころ建築足場に使っていました、おやじがこれで裏庭にブランコを作ってくれたことを思い出し懐かしくなる。そんな材料でも設計次第でこんな空間がうまれます。大空間を細い丸太で作るため幾何学的なめずらしい架構を組んでいます。でもその足もとの柱は当然すごく細い、そのため空間が軽快な印象を与え庭への視線も邪魔するものがない。柱径はおおよそ90mm、木製窓の枠見付(正面に見える幅)が60mmでしたので当然です。断って測らせてもらうとこの部屋のサイズは7280mmx5460mm。何と今設計中の杉並今川のエアロハウスの空間と近いではないか(こちらは8000x6000)
しばし真剣に佇む。

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もう一つは伊香保のハラ・ミュージアム・アーク。磯崎さんの設計です。2年くらい前にできた増築、観海庵を見るためです。僕は学校を出てから5年くらい磯崎アトリエに勤務していました。当時磯崎さんはもっともアクティブだった時期であれくらい強烈な個性の下で夜昼なく何年も働いていると離れたあとその影響を逃れるのが至難の技。独立した磯崎アトリエ出身者は集まると何をやっても「磯崎さんの何か」になってしまうとみんなこぼしていました。僕もいつからかなるべく作品に近寄らないようにしていたわけです(自分が揺らいでしまう気がする)今回はなぜか強烈に見たくなった、なぜかわかりません。ただ見てよかった。観海庵はスゴイ、あのインテリアはちょっと他の人ではできない。非常に高いレベルの文化的教養が必要なデザインです。安藤さんも伊東さんでも無理です。「建築家」にはできないレベルの「建築」だと思いました。

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